0次防災ポーチで備える「もしも」

2024年は能登半島地震から始まり、8月には「南海トラフ地震臨時情報」が発表されました。その中で防災への意識を強く持った方も多いのではないでしょうか？

我が家も「南海トラフ地震臨時情報」発表の際に本気で災害への備えを見直しました。

今回の0次防災ポーチは能登半島地震をうけて私が最初に取り組んだ災害対策です。

特性上用意するものも少ないので、災害対策のスターターとして取り組んでみてはいかがでしょうか？

0次防災ポーチとは？

0次とは災害がまだ発生していない段階、つまり常日頃から持ち歩くのが0次防災ポーチです。

主に、外出先で被災し自宅や避難場所等にたどり着くまでを想定しています。

ポイントは常に持ち歩けるサイズ感、重さであることです。

心配になってアレもコレもと入れてしまうとカバンの中で邪魔になる上、重たくて持ち歩くのをやめたとなっては本末転倒です。

「ポーチ」と名のつくとおりお化粧ポーチに入るくらいを想像して準備していきましょう。

日頃行動を共にすることが多い家族（子供など）はいるか、移動範囲はどの程度かによってポーチの中身は変わってきます。

ここで紹介する私の0次防災ポーチはこんな感じの前提で構成しています。

私の0次防災ポーチの前提

もはや生活必需品となったスマホのバッテリー切れは避けたいところです。

バッテリー容量は10,000mAhですが、先に言うと常時持ち歩くなら5,000mAhくらいがちょうどいいと思います。

家族とシェアすることも考え、スマホを2～3回充電できる10,000mAhを選びましたが、ちょっと重いです。

充電ケーブルは収納しやすい巻き取り式で複数端子の物です。

被災時や避難中にケガをしたり体調を崩したりすることを想定した救急セットです。

薬は持病等でいつも飲んでいる物があれば1～2日分を入れておくと安心です。私は頭痛持ちなので鎮痛薬を入れています。

消毒薬はボトルに入った物が一般的ですが、ポーチに入れるにはかさばる上、一度開けると劣化が気になるので個包装の消毒綿にしました。

私と息子の分として2個ずつ計4回分を入れています。娘のトイレトレーニングが完了したら娘の分も追加で入れる予定です。

水で手を洗うことが難しい状況でも衛生面を保つために必要な除菌グッズです。

情報をアナログで受け取った時や、他の家族より先に避難所へ行くときの伝言をメモしたりする時などに使います。

またお絵描き帳として子どもの暇つぶしにもなります。

主に地震等で被災したケースでお話してきましたが「もしも」はそういった自然災害だけではありません。

渋滞に巻き込まれた車内で子供が突然「トイレ」と言い出す。焦りますよね。これも立派な「もしも」です。

もっとありふれたケースなら、公園で遊んでいたら転んで擦りむいた。そんな時、カバンの中に救急セットがあれば手当ができます。

そんな日常に潜む「もしも」にも慌てず対応できるのが0次防災ポーチです。

さて、私の0次防災ポーチの中身を見て思う方もいるかもしれません。

「あれ、これ私のカバンにも入ってる」

そう。そんなに特別な物は入っていません。防災グッズっぽいものなんて携帯トイレくらいです。

”0次防災ポーチ”なんて改まった名前なものだから二の足を踏んでしまいそうですが、実際のところは非常に身近なものでできているのです。

外出先から帰宅するまでに、これらのアイテムが自分にはどれだけ必要かなど、被災した時を想像する機会として準備してみてはいかがでしょうか？